広報担当は知っていて当然?!「クリッピング」の目的や実施する方法とは

広報担当の仕事として、華やかな「取材対応」のイメージや新しい物事を発表をする「プレスリリース」などが浮かぶかと思いますが、多岐にわたる業務の中でも実はあまり目立たない地道なものも多くあります。

この記事では、広報活動の基本中の基本ともいえる広報活動の成果を確認する「クリッピング」について解説します。

クリッピングとは

クリッピングとは、メディア露出を記録するために「新聞・雑誌から記事を切り抜いて保存すること」を意味していましたが、昨今メディアが紙のみならずWEBも主流になってきた影響でWEBニュースやTwitter・InstagramなどのSNSに及ぶまで範囲が広がってきました

かつては「まず出勤したら午前中は新聞から記事の切り抜き(=クリッピング)」なんて広報担当も少なくありませんでしたが、精度は異なりますが有料・無料のWEBクリッピングサービスなども増え、クリッピングを外注する企業も多くなってきています。

クリッピングの目的

クリッピングは主な目的は2つ

  1. 広報の成果を確認する「効果測定」目的
  2. 自社・競合がどのように報道されているのか情報収集する「広報戦略」目的

いずれも記事を切り抜いて終わりではなく「クリッピング」は、得られた情報を元に今後の広報活動にどのように活かしていくかまでを視野に入れて行うことが重要です。

クリッピングの重要性

  1. 今行っている広報活動の状況を把握することができる
    広報活動はやりっぱなしではなく、その成果があらわれているのか把握し、その上で良いことは継続・直すべきは修正するなど、都度軌道修正をしながらPDCAサイクルを回してこそ最大の効果を発揮できるようになります。そのため「どのような媒体にどういった形で露出しているのか」を知ることは基本中の基本となります。
  2. 報道のされ方を把握することができる
    1では「自社」という視点でしたが、企業が経済活動を行う上で競合という存在は付き物です。また、自社の活動を第三者の目線で見たときに世間はどういった反応をしているのかを知ることは今後の企業活動の上でも有益な情報です。自社の手を離れた時、競合と比較してどのように報道され、どのような反応があるのか、クリッピングを通して知ることができます。

クリッピングから得られる5つのメリット

媒体の特色を知ることができる

クリッピングをする上で各媒体に目を通すことで、それぞれの媒体の読者層や扱うジャンルなどを自然と知ることが出来ます
例えば、1つの同じプレスリリースから2つの異なる媒体で記事になった場合、媒体はそれぞれの読者が欲する記事を掲載するため、同じプレスリリースが元になっていても全く違うポイントが大きく取り上げられることもあります。取捨選択された情報から、それぞれの媒体にどういった内容が刺さるのか特色を見つけることが出来ます。

社会のトレンド・需要を知ることができる

先んじて記載をしたように、各媒体はその読者が欲する情報を掲載します。そのため、今その媒体の読者やその読者を取り囲む社会でどういったトレンドが生まれているのか、どのような情報の需要があるのかは各媒体に目を通すことで把握することが出来ます

広報・PRの情報収集ができる

各媒体に目を通すと、他の企業の活動・企画・キャンペーンなど面白い取り組みも知ることが出来ます。異業種であったとしても、どのような広報・PR活動を行っているのかなどの情報収集ができ、たくさんの事例の中から発想次第では、将来的に自社の広報戦略の参考にもなる戦略を学ぶ場にもなります。

社内の士気をあげることに活用できる

クリッピングで自社が取り上げらていることが分かった場合は、広報関係者だけで留めるのではなく社内にその事実をぜひ共有しましょう。メディアに取り上げられるということは、第三者目線から見て「報道するニュース価値がある」と評価されていることを意味します。自分の勤める会社や会社の提供している商品・サービスが社会的に評価されていることは一種の士気を上げる役割を担うこともできます。

それに「御社の商品が○○新聞で取り上げられているの、見ましたよ~!」などと営業先で声を掛けられたのに、自社の営業がそれを知らない、という恥ずかしい場面も回避出来るかもしれません。

営業資料に使うことができる

主観的な主張ばかりの営業資料と、客観的な評価のある営業資料を比較して、どちらの方が信ぴょう性があると感じるでしょうか。プレスリリースに同じく「主観的」な情報は宣伝のように感じてしまう一方、「客観的」な第三者のフィルターを通すことによって信頼度のより高い資料を作成することができます。客観的に評価されていることは「メディア掲載実績」などとして営業資料にも活用してみましょう。

先んじて記載したよう、メディアに掲載されるということは「報道するニュース価値がある」と評価されていることであり、またコメント寄稿などをもしした場合には「自社がメディアから信頼されていること」「その分野に詳しい専門家であること」もアピールすることができます。

クリッピングを実施する方法

一般的には有料のサービスと契約し、調査漏れなどのない「精度の高い」クリッピングを取り入れる企業が多いですが、精度を気にしなければ「まずは自分たちで」と無料サービスなどを活用しながら最低限の露出確認をすることも可能です。
算を割けない場合であっても「掲載されているのか知らない」という事態は避けるようにしましょう。

簡単に取り入れやすい無料のクリッピング方法を3つご紹介します。

1.【最も手軽】Google検索などの検索エンジンを用いた検索
クリッピング調査したいキーワードが決まっていなかったり「とりあえず」で実施しやすい方法です。ただし、検索エンジンは独自の基準で表示されるため見つけたい情報を見落とす、などの可能性もあるので要注意。
検索をする際に「ニュース」検索をすることでニュース記事以外を除外することも可能なので、検索用途にあわせて活用しましょう。

2.【トレンドを掴みやすい】Yahoo!リアルタイム検索
Yahoo!のリアルタイム検索を活用して「今、リアルタイムにTwitter上で急激に話題になっていること」を調べることが出来ます。6時間・24時間・7日・30日という時間軸でツイート数をグラフで見られたり、感情の割合としてポジネガの反応も簡単にチェック出来ます。
Yahoo!リアルタイム検索

3.【便利でおすすめ】Googleアラートを用いた自動通知
Googleの提供する機能のうち1つで、特定のキーワードを設定するとそのキーワードに関連する情報がGoogle検索の結果として新たに見つかると自動通知をしてくれる、というものです。例えば、社名であったり商品名・サービス名などを登録しておくと、それらに関する新しいコンテンツの情報を受け取ることが出来ます。

上の画像のようにキーワードを設定し、通知を受け取る頻度を〔その都度・1日1回以下・週1回以下〕から選択出来たり、ソースを〔自動・ニュース・ブログ・ウェブ〕などで絞り込むことも可能。配信先の項目で、メールで通知を受け取るか・RSSフィードを活用するかも選択することが出来ます。
Googleアラート

クリッピング最大の注意点「著作権」

クリッピングを行うにあたって、最も注意が必要なのが「著作権」各記事には、それぞれ権利者が存在し、その権利者の許諾なしに記事を複製することは著作権の侵害となります。もし、記事の二次利用を希望される場合は必ずその記事の権利者に使用許諾を取りましょう

<著作権に関する基礎○×クイズ>
1. 雑誌に掲載されたので、その雑誌を購入して記事を切り抜き、そのまま社内で回覧した
2. 新聞に掲載されたので、その新聞を購入して記事を切り抜き、コピーして社内に配布した
3. 雑誌に掲載されたので、その雑誌を購入して記事をスキャンし、社内イントラネットに掲載した
4. 新聞に掲載されたので、その新聞を購入して記事をスキャンし、ホームページに掲載した

<答え>
1. 〔○〕社内で回覧した記事は、実際に購入をした新聞原本からの切り抜きであるため著作権の侵害はしていません。
2. 〔×〕社内のみの内々的な共有であったとしても、記事の権利者の許諾なしに原本から記事をコピー(複製)することは著作権の侵害にあたります。
3. 〔×〕社内のみの内々的な共有であったとしても、記事の権利者の許諾なしに原本から記事をスキャン(複製)することは著作権の侵害にあたります。
4. 〔×〕記事の権利者の許諾なしに原本から記事をスキャン(複製)することは著作権の侵害にあたります。

さいごに

広報活動においてその成果が出ているのか、今後どのような広報戦略を立てていこうかなど「過去の振り返り」や「未来の構想を練る」上で必要なクリッピング。ただ記事の掲載事実を確認するに留まらず、その記事から今後の広報活動に活かす多くの学びが得られるはずです。何のためにクリッピングを行っているのかを意識しながら情報を上手く活用し、広報活動の効果最大化を目指しましょう。

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